催し物

本堂落慶記念特別展4 雲居和尚展−没後360年を記念して−

 雲居希膺和尚(1582〜1659)は瑞巌寺の99世で、中興開山に位置づけられております。現在の愛媛県伊予市の上三谷に生まれ、中村(高知県四万十市)太平寺に出家、上洛し妙心寺塔頭蟠桃院の一宙東黙に嗣法しました。

 寛永13年(1636)、仙台藩祖伊達政宗が逝去し、その遺言で瑞巌寺に住職として招かれました。二代忠宗とその母で政宗正室陽徳院愛姫、姉の天麟院五郎八姫など、一家を挙げて厚く帰依し、物心ともに援助を惜しみませんでした。78歳の生涯に、開創・中興・重興の寺、実に173、法嗣15名。自身も本山再住に任じ、法孫からも多くの本山住持職を輩出いたしました。

 雲居は伊達家62万石の第一の帰依僧の位置にありながら、一生を綿衣で過ごし、儀式以外は裸足、行脚の折は馬も駕籠も使用せず、徒歩でありました。また、生来の筆忠実で、たくさんの墨跡を遺されました。前回の350年遠諱から10年が過ぎ、今なお新出の墨跡が見いだされており、大切に受け継がれてきたことがわかります。

 特にこの数年、雲居の代名詞ともいえる『往生要歌』に関する資料とのご縁に恵まれ、貴重な慶安3年の刊本や、写本を本展に出品することが出来ました。

 この特別展を通じて雲居和尚の人となりに触れていただき、心を潤す一滴の水となりますれば幸甚に存じます。


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