催し物

企画展 松島・観瀾亭 ~仙台のお殿様が愛した風景~,前期:4月18日~6月25日,後期:6月28日~8月28日

十三仏図部分

松島図 菊田伊洲筆

 松島はその景観の素晴らしさから古来より歌枕の地として知られ、また「奥州の高野」と称される聖地・霊場でもありました。江戸時代には幕府儒官・林鵞峰がいわゆる日本三景として、松島・天橋立・厳島をあわせて「三処奇観」と呼び、松尾芭蕉の不朽の名作『おくのほそ道』によって一層広く人々に周知されました。

 現在観瀾亭と呼ばれる建物は、別名「伊達家の月見の御殿」とも呼ばれた御仮屋(別荘)で、仙台藩祖伊達政宗が設けた施設が始まりと言われています。政宗もこの松島の風景をこよなく愛した一人です。

 政宗は亡くなる前年にも、陰暦8月15日に松島湾に舟を浮かべ、雲間から月が現れるのを待ちながら「中秋賞月於松島」(ちゅうしゅう、つきをまつしまにしょうす)と題する漢詩や和歌を詠んでいます。以降の藩主も寺社の参拝や遊覧のために度々松島を訪れ、その景色を楽しんでいます。

 当宝物館では伝来品のみならず、松島に関する資料を広く蒐集してきましたが、今回は特別に四代綱村の御位牌を祀る塩竈の東園寺と、観瀾亭裏の松島博物館(休館中)から貴重な資料を出品していただきました。

 松島の景観と歴史が生み出した芸術作品を、是非当館でご鑑賞ください。

十三仏図部分

横二字「観覧」 伊達重村筆

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